急に無刻印モデルに興味が出てきて、衝動買いしてから8ヶ月たった。何も考えずに買って使い始めて、感じたことなどを書いてみる。HHKB、また無刻印モデルに興味のある人は参考にしてほしい。
キーボードは見るものではない
俺はキーボードで文字を入力するときよほど使わないキー(特殊な記号とか)でもない限りキーボードを見ることはない。個人的には、よほどの初心者でもない限りキーボードを見ることはないと思っている。
タッチタイピングの技術はキーボードを扱う上では必須であって、すべてのキーはできなくてもA-Z、数字、よく使う記号は当たり前のように確認せずに打てるもの。そこに文字が書いてあるとかは関係ないのだ。
印字はデザイン性を損なう
キーボードの印字なんて当たり前過ぎて考えたことがなかったけど、使ってみると自分でもびっくりするほど見ない。無駄だったことに気付かせてくれたのがHHKBの無刻印モデル。
すべてのモノにおいて、無駄なものはデザイン性を損なう。いらないのだからなくせ、と俺は思っている。
「印字は」というと極端かもしれないが、キーボードの日本語の文字なんかは良い例だと思う。日本人でも大半の人はタイピングはローマ字で行うが、キーボードには日本語の文字が書いてある。典型的な無駄である。
いまいちピンと来ない人は、MacbookのJISキーボードとUSキーを比較してみるとよいだろう。
デザインの完成形がHHKB 無刻印モデル
無駄な印字をとことん省いた結果生まれたのが無刻印モデル。ここまで読んだ人はこの無駄のない美しさをわかってくれるはず。
強制タッチタイピングで生産性向上
少し話したが、キーに何も書いていないのでタイピング中にキーボードを見ることがなくなる。
タッチタイピングがある程度できるようになってもキーボードを見る機会はある程度残ってしまう。かなり意識してキーボードを見ないように、覚えようとしない限りそこからはなかなか上達しない。
キーボード上の情報量がゼロになることで、キーボードを見なくなり、強制的にキーの位置を覚えさせられる。結果タイピング速度・精度が向上し、生産性も上がるということ。これは自分で使ってみて結構驚いた。
キーを覚えていなくても問題はない
「A-Z、数字くらいはタッチタイピングできるけど、記号とかはちょっと…」という人もいると思う。俺もそうだった。使ってみてわかったけど、これは大した問題ではない。
使うキーならすでに覚えているはずで、覚えていない理由は単純に「使わないから」である。使わないのであれば、覚えていなくても困ることはないし、たまにしか使わないキーなら使うときに何度か打ってみたり、探せば良いだけ。
そんなデメリットよりも圧倒的にメリットのほうが大きい。
また、キーボードを見ても何も書いていないから自然と下を向くことがなくなる。タッチタイピングにはホームポジションの意識が不可欠で、印字がされていないことでそれを意識したタッチタイピングが強制される。
嫌でもタッチタイピングができるようになるので、初心者にもおすすめということだ。